1

魂の行方は、想いをわかち合う人のもとへ。 何処に行くのか、どんな結末が待っているのか、誰にもわからない。
夜の闇の中、ただひとすじ見えるのは、幸せを願う道。
信じて進んでいこう、きっと魂が導いてくれる。
想いはいま、叫びに変わる。わかち合いたい人がいるから。
今胸の奥で響く この熱い気持ちを どうしたらいい? 01. ALL NIGHT LONG

from EXILE

EXILEが初めてEDM調を前面に打ち出した曲。ATSUSHIさんが初めて聴かせてくださったときに、みんなで手を叩いて盛り上がれるし、パフォーマンスも引き立つような曲だよねと話していたとおり、ライヴではすごく盛り上がる曲ですし、かつパフォーマンスも魅せられるという、絶妙なバランスを持った曲だと思います。まさに、ライヴで育つ曲だと感じています。From NAOTO

LINER NOTES

EXILEが本格的にEDMを取り入れた記念碑的ナンバー。澄みきったピアノの音色で幕を開け、ヒートアップしていくビートと共に清々しさが満ちていく。すべてを許し包み込んでいくようなATSUSHIとTAKAHIROの歌声も絶品。苦しみから解き放たれたときのカタルシスと多幸感を得られる爽快EDM。

MISIC VIDEO

ケータイのゲームの世界観を実写化した、映画のような壮大なスケールのMV。普段あまり魅せられない、踊り以外での表現で個々の持つパワーやエナジーを発揮したことが、EXILEとしては新たな試みでした。マイケル・ジャクソンの『THIS IS IT』にも参加していた、世界でも有名なスタイリストであるZaldyチームが手がけた衣装も、観どころのひとつです。全体の世界観と、一人ひとりの世界観があるんですが、それぞれのシチュエーションでしっかりとしたキャラクターづくりをおこない、本格的アクションを見せています。僕は乗馬でのアクションに挑戦しました。メンバー全員本気で取り組んだので、すごく楽しんでいただける内容になっていると思います。From AKIRA

2

かつてない世界に向かって、決意を放て。 弓を引く準備はいいか。カウントダウンは始まっている。
困難を乗り越えてきた自分達らしく、怖れず、諦めず、力強く。
かつてない世界に向かって、心はひとつ。
すべてを懸けて、めざす未来を射貫く時がやってきた。
解き放たれた矢は何処へでも何処までも この心を乗せて行く 02. BOW & ARROWS

from EXILE

2012年にリリースしたんですが、その当時のミュージックシーンの最先端で流行っている音を取り入れたアッパーチューン。歌詞やメロディーがすごく斬新で、EXILEの新しさを見せたような曲になっています。タイトルの『BOW&ARROWS』は“弓矢”という意味。壁にぶつかったり、一歩前に踏み出す勇気を持てないときがあると思うのですが、この曲には“弓矢を放って自分自身に打ち勝ってほしい”という僕らからのメッセージが込められています。2013年の『EXILE PRIDEツアー』で初披露させていただいたのですが、会場全体が一体となってみんなで盛り上がれる、まさにライヴで生きる曲だなと感じました。アウトロではメンバー全員で同じパフォーマンスをする部分があるので、ぜひそのパフォーマンスを想像してワクワクしながら聴いていただけると、より楽しめると思います。From ÜSA

LINER NOTES

プリミティブな力強さと躍動感が共存するトリッキーなナンバー。流鏑馬じゃないが、ビヨンビヨンと跳ねるリズムにはどこか乗馬を感じさせるところもある。歌詞のテーマは不屈の精神で、自らを奮い立たせるために未来の目標を射貫こうとする姿勢を描写。祝祭ムードを感じさせる後半の展開が印象的。

MISIC VIDEO

EXILEのパフォーマンスとアニメーションが完全融合した、EXILEだからこそ表現できる、これまでになかったMVになっています。ライヴでパフォーマンスしている一人ひとりのメンバーが光を放ち、分身であるアニメーション・キャラクターが登場します。僕らEXILEを14人の戦士に見立て、その戦士が闇に包まれたパラレルワールド“願いの世界”を救うために飛び立つという、ストーリー性のあるMVになっています。メンバー14人とアニメーション・キャラクター14体が一緒になって見せるパフォーマンスシーンは、すごく斬新だと思います。From 黒木啓司

3

輝き合いたい。そして、幸せをともに。 この世界のすべての人が、自分だけの輝きを秘めている。
ひとつの星の輝きが、また別の星を輝かせるように。
愛が、夢が、いつかきっと幸せという輝きを生み出すはずだ。
あなたを照らし続け、僕らも輝いていきたい。
いつかこの命が 星に変わる日に 美しく輝けるように 03. あの空の星のように・・・

from EXILE

『EXILE LIVE TOUR 2011 TOWER OF WISH~願いの塔~』を経て、ATSUSHIさんが感じられたことが表現されているんですが、個人的にはディズニーランドではないですけれど、そういう夢の国を思わせるような、すごく神秘的な景色が目に浮かぶ曲です。僕らの願いを自然のなかにある“炎”や“星”という言葉で表現していて、無限の愛が広がり、“炎”のようにいくらわけ合ってもなくならない愛を僕らが皆さんに届け、笑顔を広げていきたいという想いが込められています。聴いていただける方々それぞれの環境によって感じ方や受け取り方、とらえ方はさまざまだと思いますが、歌詞に込められた僕らの願いにどこかひとつでも共感することで、皆さんが優しい気持ちになってくれたらうれしいです。From TAKAHIRO

LINER NOTES

歌詞のモチーフは暗闇を照らす星と炎。夜空にかがやく星は希望を、いつまでも燃える炎は分け合ってもなくならない愛のメタファーになっている。壮麗なストリングスと福々しいゴスペルクワイアーが夢の国を思わせるような世界をつくりだす極上のスロウ。神秘的かつ幻想的なムードでしっとり酔わせる。

MISIC VIDEO

この曲のMVには、『EXILE TRIBE LIVE TOUR 2012 ~TOWER OF WISH~』のアンコールのラストがドキュメンタリーチックに描かれています。ライヴ会場が一体となり感動に包み込まれた様子がMVに映し出されているのですが、今観返すと、当時のがむしゃらさや尖っていた部分などを思い起こし、懐かしく感じます。この曲のステージ演出で、ステージのセンターに炎があって、子どもたちが光を持って歩いていくという演出があるのですが、そこにはEXILEの普遍的なテーマである“Love,Dream&Happiness”や、僕らが日ごろから大切にしている“子どもたちに夢を”という想いも込められています。すごく優しく包み込んでくれるような温かい楽曲であり、MVになっています。From NESMITH

4

守りたい笑顔のために、花開くもの。 何気ない毎日が、いちばん大切だと思えるのは、
愛を知ったからかもしれない。人が人を想うとき、一輪の花は開く。
あなたの笑顔が咲けるように、本物の愛を届けよう。
そして、その笑顔を守っていこう。いつまでも、強く。
何もかもあなたが 私を守りながら教えてくれた 04. Bloom

from EXILE

僕が語らせていただくには恐縮すぎるくらいなんですが、メンバー誰しもが想い入れのある、そして思い出も多い曲だと思います。HIROさんのご結婚のお祝いソングになっていて、当時LDHに所属していた全員でコーラスを入れました。それこそヴォーカルチームだけではなく、パフォーマーチームもコーラスに参加しているので、この曲にはLDH全員の息吹が詰まっているといっても過言ではありません。コーラスは事前に練習をしたんですが、それぞれにパートやラインがあって、みんなで覚えてレコーディングをしました。全員がHIROさんへのお祝いの気持ちを100%込めてレコーディングした曲なので、今聴いても、すごく厚みと深みのあるコーラスになっていると感じますね。楽しかったという気持ち以上に、自分の声がこの曲に入っているということ自体がすごくうれしかったですし、あのときの思い出が鮮明に思い出される、僕らにとって本当に特別な曲。この曲に携われたことが幸せですし、ファンの皆さんにも大切にしていただきたい1曲です。From SHOKICHI

LINER NOTES

ATSUSHIがHIRO の結婚を祝福して贈った一曲。至上の愛を見つけた喜びを女性目線で歌ったウェディングソングで、安らぎと温もりに包まれる幸せをロマンチックに紡ぎ上げている。どことなくフォーク調の歌詞が耳に新鮮。三代目J Soul Brothers、GENERATIONS、E-girls、劇団EXILEがコーラスに参加。

MISIC VIDEO

HIROさんのご結婚祝いとして、ATSUSHIの提案でこの曲をみんなでプレゼントすることになりました。普段から僕らもすごくお世話になっていて、奥さまとも仲のいい小竹正人さんが歌詞を書いてくださって、ATSUSHIが書き下ろした曲なんですが、EXILE TRIBEをはじめとしたLDHのアーティストがほぼ全員が参加し、ATSUSHIが指揮を取って、みんなで大合唱しました。僕らパフォーマーがコーラスに参加することもなかなかない機会なので、新鮮で貴重な経験でした。その模様がMVになっているのですが、とても感動的作品だと思います。僕らだからこそできるお祝いの形だと思いましたし、本当に思い出深いですね。今でもこのMVを観ると、あのときの気持ちが鮮明に蘇る感動的な作品です。おふたりのバックミュージックとして、いつまでもあり続けてほしいなと思います。From MAKIDAI

5

誇りは継承され“永遠”に挑む。 未来へと続く道には、つねに乗り越えなければならない壁がある。
愛する人へ、この想いは届くのか。試される、すべての力。
受け継がれたEXILEの誇りのもとに、
鉄の絆は“永遠”をリアルなものにするため走り出す。
今すべてをかけてゆく I’m standing here now and forever 05. EXILE PRIDE ~こんな世界を愛するため~

from EXILE

僕のなかではある意味、今回のアルバムのなかの“芯”になっている曲でもあるのかな、と。HIROさんがパフォーマーを勇退されたEXILE PRIDEツアーのテーマソングでもありました。第三章までのEXILEを象徴するような曲であり、明るさのなかにも無骨さと土臭さが感じられる、とても力強い曲になっています。この楽曲が、新生EXILEの一発目のアルバムに収録されているということは、ものすごく意味があると思いますし、“EXILE PRIDE”を、第四章なりの“EXILE PRIDE”として、自分たちでしっかり築き上げていかなければいけないと思わせてくれるような、僕らの意思表明でもある楽曲ですね。HIROさんの勇退を迎えるにあたり、そのときに感じていた僕らの想いや、EXILE第四章へと向かい、挑戦していくためのパワー、そのときに同時に生まれる不安やプレッシャーといったものも、楽曲のなかに込められているような気がします。この曲を聴くだけで自然と身が引き締まりますし、勇気をもらったり、魂を奮い立たせられるような感覚に陥ったりすることがありますね。自分たちのど真ん中にある、一番太い芯を持った楽曲だと思います。From AKIRA

LINER NOTES

2013年末にパフォーマーを勇退したHIROが参加するラストシングル。5大ドームツアー「EXILE LIVE TOUR 2013 "EXILE PRIDE"」のテーマソングでもあり、あの日の歓声と興奮が蘇る。飽くなき開拓精神、尽きぬ野望、果てなき愛。勇壮で煽情的なトラック。自らの絆と誇りを高らかに叫ぶEXILEの真骨頂。

MISIC VIDEO

この曲は、HIROさんが勇退された2013年のEXILE PRIDEツアーのテーマソングでした。“EXILE PRIDE”は、EXILEやEXILE TRIBEに属する全員が持っているものなんですが、HIROさんが勇退されるという、EXILEにとって大きな意味を持ったひとつの節目に『EXILE PRIDE』というタイトルに掲げてリリースできたこと、さらにEXILE史上、自分たちのグループ名がタイトルに入った曲も初めてだったので、本当に想い入れの強い1曲です。だからこそMVも、EXILEにとっても、メンバー一人ひとりにとっても、それぞれの強い想いが詰まった、意味のある作品になっていると思います。本当に、聴くだけで身が引き締まり、内からエネルギーが漲るような、とにかく気合いの入る曲なので、この曲のパフォーマンスこそ “全身全霊”という言葉が似合うと思いますね。魂の込もったパフォーマンスをしているので、映像からも僕らの魂や全身全霊さが伝わると思います。From 松本利夫

6

強さと優しさへ、光に向かう生命。 悩みや苦しみを抱えて生きる人へ、僕らは何ができるのだろう。
ほんの少しでもいい、支えられる力がほしい。
だから、立ち止まらない。光に向かって生きる。
痛みを知った者こそが、強く優しい花を咲かせると信じて•••。
胸に咲く花の息吹を 愛しい君に届けたくて 06. Flower Song

from EXILE

華やかで優しいメロディが特徴的なこの曲は、ATSUSHIさんが作詞を手がけられました。冬から春に移り変わるように、悩んでいてすごくつらい時期でも光が差し込む日が必ず訪れるということや、すべての花が美しいように、人間には一人ひとり素晴らしい個性があって、価値があるというメッセージが込められています。旅立ちや新生活を始める方、今何かに悩んでいたり、落ち込んでいる方に、優しくそっと寄り添ってくれるような楽曲ですね。このアルバムのなかでもある意味異質というか、雰囲気を変えてくれるような1曲だと思います。From NESMITH

LINER NOTES

一度朽ちても、大地に種を落とし、また美しく咲く花。そんな摂理になぞらえて傷ついた心に光をもたらすときめきを表現。聴き手の心を色づかせていくキャッチーなラブソング。透明感のあるUKロック風のギターと、トランシーなシンセが魅惑の合体。優しさの中に芯の強さを持つEXILEらしさが出たミッド。

MISIC VIDEO

まさに“出会いと別れ”を表現したような作品。メンバーとHIROさんが向かい合って微笑み合うようなシーンがあって、そこではHIROさんがパフォーマーとして一区切り打たれることや、メンバーの決意といったものを感じ取っていただけると思います。そのシーンの撮影のときに、HIROさんがすごく照れくさそうだったことが印象に残っています。モノクロとカラーで構成されているんですが、モノクロでは一人で旅をしている孤独感や寂しさが表現されていて、みんなが出会っていくことで孤独感がなくなっていく様をカラーで表現しています。また、一人ひとりが持つ“色”がEXILEとして集まると、想像できないような色を生み出すということも、花に見立てて表現しています。旅立つ場所はメンバーそれぞれ異なるんですが、集まる場所は全員同じ。EXILE=放浪者と、EXILEというグループそのものが持つ意味合いや強い芯がすごく優しく表現されているので、そういう部分にも注目していただけたらうれしいです。また、個人的に新鮮だなと思ったのが、衣装がカジュアルだったこと。それまでのMVと違い、スーツでもなく揃いの衣装でもなく、各々のイメージに合わせたカジュアルな衣装だったので、自然体かつ一人ひとりの個性も存分に出ていると思います。全体をとおして見せている、メンバー一人ひとりの優しい表情も観どころだと思います。From TETSUYA

7

自分を貫け。自分を超えろ。 「本気」を出しているか。本当にそれは「全力」か。
誰かと闘うわけじゃない。闘う相手はいつだって、自分自身。
辿り着きたい場所へ、どこまでも挑み続けるんだ。
自分を貫く。それが今の自分を、限界を、突き抜ける力になる。
どこへだって 行けるはずだろう ただそれを強く 信じられるかがkey 07. No Limit

from EXILE

コカ・コーラゼロのCMソングだったこの曲は、アグレッシブでアップビートな曲になっています。この曲のデモを聴いたときにHIROさんがすごく気に入っていたことが印象的でした。強い意味合いを持った歌詞はATSUSHIさんが書いてくださったのですが、EXILEがそれまで歩んできた歴史や進むべき道、展望といったことが歌詞に投影されています。当時の等身大のEXILEが表現された作品ですね。“挑戦することに限界はない”ということを感じ、すごく勇気をもらえる、自分自身を奮い立たせてくれるような曲になっています。久しぶりのBACHLOGICサウンドなのですが、自然に気分が上がるので、僕も大好きな1曲です。From SHOKICHI

LINER NOTES

ラグジュアリーなサウンドと、しなやかに跳ねる強靱なリズムががっちりスクラムを組んだ上で、自分に眠る無限の可能性を信じようと勇ましくメッセージする応援歌。鮮烈な印象を残すドラム連打からなだれ込むサビの突き抜けるような爽快感は何度聴いても気持ちいい。開放感と衝撃波がケタ外れな一発。

MISIC VIDEO

近未来的な世界観が描かれたMVです。ハリウッドから日本に初上陸した特殊撮影機材“スーパー・スライド”というカメラを使っての撮影でした。カメラをレールに乗せて高速移動させることで、普通では絶対に撮れない映像を撮影することができるので、パフォーマンスもすさまじいスピードで、ありえない角度に折れ曲がるといったような、異次元のパフォーマンスを魅せています。自分と直己はワイヤーアクションにもチャレンジをしているんですが、楽曲の持つ近未来の世界観とすごくリンクしていて、新しいパフォーマンス、新しい世界を生んだような気がしますね。これまでの作品のなかでも結構攻めているMVになっていると思います。From NAOTO

8

世界への想いを胸に、原点の地にて。 NYに憧れ、NYの熱をエネルギーにして育ってきた。
この街は、EXILEの原点。いつかパフォーマンスを繰り広げたい。
夢の実現。それは、日本から世界に挑む意志。
日本人としてNYで踊る。その誇りと明日が見えてくる。
With thanks to NY, with great performer soul of EXILE. 08. PERFORMER’S PRIDE

from EXILE

この楽曲はインストなのですが、作曲とプロデュースをEXILEがずっとお世話になっているT.Kuraさんが手がけてくださいました。2013年に開催したHIROさんのラストツアーである『EXILE PRIDEツアー』で、パフォーマーセクションで披露した楽曲を再構築させています。初代J Soul BrothersからEXILEへと受け継がれてきたパフォーマーの誇りや志、魂が漲っていて、パフォーマーの本能を呼び覚ますような曲になっています。NYで撮影したMVも、ものすごい大作になっているので、聴いて観て楽しんでください。From 黒木啓司

LINER NOTES

超アグレッシブなEDMを皮切りに、ブレイクビーツ、エレクトロ、ヒップホップ、ユーロビート、ビッグビート、テクノにハウス等々、80年代から現在までの主なダンスミュージックを一曲に集約。ストリートとクラブフロアとアリーナのステージを一本に繋げるEXILEにしかできない圧巻のダンサーズアンセム。

MISIC VIDEO

2013年の『EXILE PRIDEツアー』で披露した楽曲を再構築させた曲。初代J Soul Brothersのころや、EXILEとしてデビューしたばかりのころに「いつかNYでパフォーマンスだけのMVを撮りたいね」という夢を語っていたんです。その夢を13年越しでかなえることができたので、特にHIROさんやマッちゃん、MAKIDAIと僕には、ものすごく想い入れの深いMVです。NYはどこで撮っても画になりますし、セットを組んだMV撮影が多かったので、僕らのルーツでもあり青春時代を過ごしたNYで、ロケで撮影することができて、最高の思い出になりました。これまでにないくらい、ハチキレました。NYの街並みを背景に撮影した屋上でのパフォーマンスシーンは、その日熱波注意報が出ていて、本当に暑かった(笑)。とにかく暑くて大変だったけれど、それもいい思い出のひとつです。聖地であるNYでの気迫のあるパフォーマンスや、各々がNYという地で感じたままにパフォーマンスしているソロシーンに、ぜひ注目していただけたらと思います。From ÜSA

9

遙かなる地平へと羽ばたく、19の翼。 ひとつ夢を叶えれば、さらなる夢が現れる。
行き先は、遙か地平線の彼方。前人未踏の無謀な挑戦かもしれない。
それでもやり抜く決意が、命を懸ける覚悟がある。
新生EXILE•••19の翼は、あなたと創り出す驚きの世界へ。
今始まる 見た事ない Amazing World 09. NEW HORIZON

from EXILE

EXILE第四章一発目のシングル。EXILE第二章の『Everything』や僕らが加入させていただいた第三章ときの『Someday』のように、EXILEにはその都度意味のある、魂が乗るような曲があるんですが、この『NEW HORIZON』がまさにEXILE第四章にとってそういう存在の曲。何年経っても、この曲を聴けばEXILE第四章が始まったときの原点に戻してくれる曲だとも思います。先の見えない新たな地平線に向かってEXILE第四章が動き出すにあたり、HIROさんをはじめEXILE全員の想いをATSUSHIさんが詞に乗せてくださいました。19人のEXILEをひとつにしてくれたような印象が個人的にはありますし、EXILE第四章の決意表明ともいえる作品になっています。From NESMITH

LINER NOTES

第4章へ突入した新生EXILEの第一弾シングル。颯爽としたトラックに乗せて、新しい扉を開くときの期待と興奮、その先にある遙か彼方の地平線まで羽ばたいていこうとする強い意思を歌った曲。神秘的で雄大な風景が目の前に広がるなか、風に吹かれながら精悍な顔つきでスッと立っている19人の顔が浮かぶ。

MISIC VIDEO

EXILE第四章一発目の、そして自分としては人生初めてのEXILEとしてのMVです。HIROさんも出演してくださっていますし、とにかくめちゃくちゃ緊張しました。約束の時を迎えると、5つの光がバラバラに放浪している魂をつないで、一ヵ所に集結させるストーリーがすごく好きです。また、僕たち新メンバー5人が大階段を上り、最上段にいるEXILEメンバーの仲間に加わるシーンもとても印象に残っています。第三章から第四章へ移り変わるさまを感じていただけるような作品になっていると思います。From 佐藤大樹

10

変わる、形。 変わらない、魂。 いまだに渇いている、飢えている。それがパワーに変わる。
EXILEという生き物は、進化しなければ生きられない。
形を変えながらも、その魂は変わらない。
これは願いではなく、使命。僕らはまだ、何も成し遂げていない。
時空でさえも超える 夢の展開には無い限界 10. Craving In My Soul

from EXILE

皆さんのなかにはこの曲に対して、PERFORMER BATTLE AUDITIONのイメージが強い方も多いと思うのですが、世界や大樹にとってオーディションの二次審査のときに踊った思い出の曲。“魂の乾き、枯渇感”というようなテーマがあって、表現者として常に渇いた状態でいることは、ハングリー精神が旺盛であるという意味が込められた曲で、michicoさんが作詞してくださいました。サウンドは、いつもすごくお世話になっているT.Kuraさんに手掛けていただき、めちゃくちゃカッコいい曲になっています。ライヴでも、ただパフォーマンスするのではなく、いろいろな演出を考えながら表現していくような曲になるのかなとも感じています。この曲のテーマどおり、EXILE第四章になっても、いかに形を変えてスケールが大きくなっても、現状には満足せずに、常に貪欲でありたいと思わせてくれる楽曲ですね。From 橘 ケンチ

LINER NOTES

インダストリアルで硬質なロックサウンドと、大地の生命力を感じさせるサンバカーニバル風の雄叫びコーラスが奇跡の融合を果たしたラフ&タフな一曲。歌詞のテーマは人間を成長させてくれる好奇心、探求心の追求。自らを突き動かす本能的な衝動と、進化を求めて獣のように突き進む姿が歌われている。

MISIC VIDEO

この曲は、僕も参加させていただいた『EXILE PERFORMER BATTLE AUDITION』の二次審査課題曲でした。そんなオーディションの映像で作られたMVなので、新生EXILEが形作られる過程を1から感じていただけるような、新生EXILEにとってものすごく意味を持った作品だと思います。このMVを観るたびに当時の想いが蘇ってきますし、初心に帰らせてもらえる、背筋が伸びるようなMVです。From 岩田剛典

11

許されない。けれど、止められない愛。 愛は、美しいものばかりじゃない。人はそれを「禁断」と言う。
だけど、傷つけあいながらも、止められない愛もある。
この男心は、あの「Ti Amo」へのアンサー。
ラブソングを、届けたい。深く、熱い、ラブソングを。
"好きにならずにいられたのなら…" 11. 情熱の花

from EXILE

EXILEにとって約3年ぶりのラブ・バラード。ここ最近のEXILEは、BPMの速いEDM調の曲が多かったんですが、今のEXILEを投影したような、大人の色気というものを最大限に表現した楽曲になっています。約7年前にリリースした『Ti Amo』は女性目線で描かれた禁断の愛を表現していましたが、今作は男性目線の禁断の愛が描かれています。EXILEの真骨頂を見せるような楽曲になっていると思うので、たくさんの方に聴いていただき、ぜひカラオケでも歌っていただけたらうれしいです。From 松本利夫

LINER NOTES

今年3月発売の最新シングル。約3年ぶりとなるバラードで、テーマは男性目線で描く禁断の恋。背徳の罠に堕ちても燃え上がる恋心を、情熱と哀愁のスパニッシュギターに乗せて歌う。強引な男がふと見せる切ない顔。そんな影のある色気を漂わせるATSUSHIとTAKAHIROの歌声に女性ファン悶絶必至。

MISIC VIDEO

決して上から目線ではなく、新メンバーの才能を引き出すことは、第四章で僕らの役割だと思っていて。そういった自分の挑戦や成長とともに仲間の力を引き出すという時期に自分たちは差し掛かっているなと、感じました。そういう意味でも、新メンバーの才能を開花させるために、自分たちでパフォーマンスを生み出すこともどんどんしていかなければいけないと感じ、今回は新メンバーの世界が中心になって、一から振り付けを一緒に考えてくれました。男目線の禁断の愛ということで、女性目線の禁断の愛を表現した『Ti Amo』と、振り付けの雰囲気をリンクさせた振り付けになっています。すごく想い入れのある振りになりました。また、さまざまな禁断の恋愛模様を描いているイメージシーンで僕は、SHOKICHIと一緒に撮影しました。実は、SHOKICHIと僕と女性は幼なじみで、3人ですごくつらい状況のなか、みんなで力を合わせて生きてきたという設定なんです。生き残るために、あるときどうしてもやらなければならないミッションがたちはだかるんですが、そんなときにSHOKICHIと女性が実は恋に落ちていて。命の危険をさらしてまでもミッションをやるか、その場に残るのか。それで二人は残るという選択をし、僕だけがミッションに向かっていくというストーリーになっています。ストーリーを知っていただいたうえでご覧いただくと、また違った発見もあると思います。From AKIRA

12

さらなる夢の世界への誘い。 第四章。そのパフォーマンスもまた、超えていくのが宿命。
さらに上へ、さらに力の限り、異次元の領域に飛び込んでいく。
さあ、踊ろう。何度でも、踊り続けよう。
このエナジーは、すべての人を夢の世界へ誘うために。
螺旋を描く 沸きあがる 熱いエナジー 12. DANCE INTO FANTASY

from EXILE

80年代を彷彿させるようなディスコ・サウンド調のなかにも、現代のトレンドをバランスよく取り入れたダンスチューン。メンバー会議でこの曲のデモを聴いていたときに、会議中にもかかわらずみんなが自然とリズムを取り出して、踊り出して……。あのときの光景は、忘れられません(笑)。それぐらい、一度聴いただけで踊りたくなってしまうような作品になっています。まさに、パフォーマーが求めていた、パフォーマーの神髄が光る曲だなと思いました。『DANCE INTO FANTASY』(=幻想の世界で踊って楽しむ)というタイトルのごとく、踊りながらファンタジーな世界へと連れて行ってくれるような曲なので、踊りたいときはもちろん、落ち込んでいるときや元気になりたいときに聴いていただくと、気分がすごくハッピーになると思います。EXILE第四章の可能性の幅の広がりを感じていただけるような新鮮な曲でもありますし、僕自身もこの曲を聴くと、EXILEの未来にすごくワクワクします。また、ライヴで皆さんと盛り上がっているイメージがすごく湧きやすいので、この曲を皆さんの前でパフォーマンスするのが楽しみですね。From TETSUYA

LINER NOTES

80年代ファンク/ディスコにEDMテイストをまぶしてアップデート。ラインダンスを繰り広げたくなる現代版「SOUL TRAIN」的な趣のナンバー。我を忘れて楽しく踊り明かしたときに辿り着く恍惚の境地こそがFantasy。きらびやかなミラーボールと華やかな香りが似合うステッパーズチューン。

MISIC VIDEO

ボーカルありきの楽曲で、MVはパフォーマーのみで構成するという、新しい試みにチャレンジした作品。楽曲の持つ楽しい雰囲気を表現できるように、全体的にキャッチーな振りで考えました。印象的なラインダンスシーンでは、TETSUYAさんがファンの皆さんも真似できるような振りを考えてくださいました。全員がサングラスをかけていたりして、すごく遊び心が詰まったMVだなと感じます。また、AKIRAさんとガンさんでクランプを踊ったり、ÜSAさんと世界さんでグルーヴ系のダンスを魅せたりと、2人一組でパフォーマンスしている部分もあるのですが、僕はNAOTOさんとペアを組みました。衣装も自分たちで選んで、2人でフィンガータットをパフォーマンスしたりと、すごく楽しかったですね。近未来のディスコの雰囲気で、ダンスのオールジャンルが詰まった作品になっています。From 白濱亜嵐

13

道は続くから、ときには心をほどこう。 毎日がんばって生きていると、自分で自分の心を
がんじがらめにしてしまう時がある。
ときには心を解いて、また自分を信じて歩き出せばいい。
あなたはこの世界に、たったひとつの輝きなんだから。
焦らず take it easy そんなに気負わずに 考えすぎずに 13. Believe in Yourself

from EXILE

アルバムのバランスを見ていたときに、ライヴで、みんなで楽しめるハッピーな曲があってもいいんじゃないかというATSUSHIさんの提案をキッカケに、この曲が収録されることになりました。日々EXILEが“Love,Dream&Happiness”や“日本を元気に”というテーマを掲げ活動しているなかで、どちらかというと僕らの曲はシリアスなメッセージ性の曲が多いんですが、この曲ではあえて“Take it easy=気軽にいこうよ”というのをテーマにしていて“自分らしく”という、少し肩の力を抜いたような曲になっています。From 小林直己

LINER NOTES

グルーヴィーな70年代AOR/ファンク/シティポップスを下敷きにした軽快なナンバー。《焦らずにTake it easy! そんなに気負わずに》と歌われるこの曲は、いつものハード&ワイルドなEXILEと違い、ヴォーカルも肩の力が抜けていて、実に軽やか。爽やかな昼下がりのドライブにも似合いそうな曲。

MISIC VIDEO

“Take it easy=気楽にいこうよ”というテーマを持った曲なので、MVもメンバーのラフな姿や表情を感じていただけるような作品になっています。自撮りのMVというのはEXILE史上初の試みだったんですが、撮影中はやっぱり少し照れくさい部分もありました(笑)。僕自身もEXILEのファンなので、いちファンとして観たときにすごく楽しい気持ちになりましたし、改めて“EXILEっていいグループだな”と感じましたね。EXILEメンバーがすごく身近に感じられる、それこそ隣のお兄さん的存在に感じていただけるくらい、親近感たっぷりのMVになっているので、必ず楽しんでいただけると確信しています。From 松本利夫

14

出逢いという奇跡から、次の奇跡は生まれる。 人生に奇跡があるなら、それは「出逢い」かもしれない。
人は人と出逢うからこそ、希望を見出し、苦悩を乗り越えられる。
いま、感謝したい。かけがえのない人に出逢えた奇跡に•••。
そしてEXILE 19人の出逢いもまた、次なる奇跡に向かう。
出逢えたから 生きてゆける 14. 悲しみの果てに…

from EXILE

ソロ活動をしていた自分と、またみんなと出会えたからこそ頑張れる自分、新メンバーに出会えたことに対する喜びや、ライヴでファンの皆さんとお会いできることへの喜び、ファンの皆さんに出会えたからこそ、EXILEは生きていくことができるという感謝の気持ちといった、さまざまな角度から捉えた想いを込めて歌詞を書きました。僕がEXILEから離れていたことで、ファンの皆さんにもすごくご心配をおかけしたと思いますし、ソロ活動という孤独を経て、皆さんと出会って希望を見出し、また一緒にいろいろなことを乗り越えて行こうという意味でも、対メンバー、対スタッフの皆さん、対ファンの皆さんへ心を込めて届けたい、そんなになっています。From ATSUSHI

LINER NOTES

孤独感に苛まれるようなときも、ふと気づけば支えてくれる友が側にいた。そんな思いを切々と歌い上げたシンプルなスロウナンバー。新しい出会いを経て船出したEXILE第四章の洋々たる前途を予感させる曲であり、EXILE19名の決意と絆、仲間への愛を改めて感じさせる曲。静謐だが、曲に宿る思いは熱い。

MISIC VIDEO

昨年の『EXILE TRIBE PERFECT YEAR 2014』を、ATSUSHIさんとTAKAHIOROさんというヴォーカルのお二人が振り返っているというテーマを持った、ドキュメンタリー形式のMVです。あの一年をお二人がどのような想いで見ていたのかがわかるような、お二人の想いがあふれ出ているような作品で、僕もすごく大好きですし、観ていると涙が出るくらい本当に感動します。こういう、深く意味のあるMVを作ることができるのは、EXILEだからこそだと思います。From 関口メンディー

EXILE 「19 -Road to AMAZING WORLD-」 久保茂昭監督インタビュー

●まずEXILEとの仕事へ至る経緯を教えてください。 「ちょうど第二章も後半にさしかかった頃だったと思います。HIROさんが新しい映像ディレクターを探されている中で、気になる日本のMV3本がすべて僕の作品だったということで声をかけていただいたんです。そこから、最初の『ただ…逢いたくて(第2章Ver.)』、『優しい光』を経て、自分の中できっかけとなった『ふたつの唇』へとつながっていきました。『ふたつの唇』は、バラード曲なのにアクションを取り入れながら情緒的に描いていくことでメンバーにも気に入っていただけて、徐々に撮らせていただく機会が増えていったという感じです」

●現在のEXILEの楽曲について感じることは? 「芯に〈Love〉、〈Dream〉、〈Happiness〉の息づくATSUSHIさんの命を削るような歌詞があるんですけど、その上で毎回違ったテーマが存在していてEXILEならではの仕上がりになっていると感じています」

●そんな楽曲群の映像化で心がけていることは? 「ダンス・パフォーマンスをどう撮るか? というのが大命題であり、神経を研ぎ澄ませないと撮れないということですね。ある意味オリンピックの100mm走の決勝戦、そんな風に捉えてます。撮影スタッフのみなさんにも、常に「その瞬間、一度だけしか出ないアドレナリンを絶対に撮り逃さないで欲しい」と伝えてます。しかも、楽曲ごとにテーマが違って、今ではHIROさんを含めて総勢19名になったEXILEならではの大迫力と、ATSUSHIさんが書く歌詞の壮大さを目の当たりにすると、全世界に通用させなきゃならないとの想いを強くしています」

●最新アルバム収録のMV集の観どころを教えてください。 「EXILEのMVにかける想いや力の入れ方はけた違い。世界観、撮影日数、向かい合うみんなのパワー、もちろん予算まで含めて絶対に世界一だと思ってます。だから、MVを観るだけでエンタテインメントに対するEXILEの本気度を伝えられるようにしていかなきゃならない。そんな世界一MVに力を入れているアーティストが日本にいるんだっていう誇りを結集させたものが、このMV集。実際、海外に行った際に「自分はこういうものを撮ってるんです」と観せると、「こんなに高いクオリティのMVを撮ってるアーティストが日本にいるのか!」と驚かれますね。1曲ごとに1本の映画になるようにといつもHIROさんと話しているんですが、それぞれここまでの質のMVがひとつに集まってるアルバムは例がないと思うので、今回まずはそこを楽しんでもらいたいです」

●今回収録のMVで思い出に残るエピソードは? 「今までのアルバムと違って最も印象的なのは、第三章と第四章がまたがってるという部分。歴史的な時期を表現していて、しかもHIROさんがパフォーマーを勇退されるというリアルタイムでしか撮れないものを収めている。例えば、『No Limit』ではHIROさんが受け渡したDNAにみんなが反応していってパフォーマンスしていたり、MVの導入部が『EXILE LIVE TOUR 2013 “EXILE PRIDE”』のオープニングと連動。さらに、1000人が集った『EXILE PRIDE ~こんな世界を愛するため~』の圧倒的なスケール感で新しい出発へと向かっていくなど、実際の活動が映像の中でもリンクするように考えていました」

●『No Limit』では、ハリウッド発の特殊機材を使われたとか? 「従来と違った手法を模索していた時に、ハリウッド映画『トータルリコール』にワンカットで凄い撮り方をしているシーンがあったんです。調べたら、カメラが約1秒でおよそ10メートルを往復するスーパースライドというハリウッドにしか存在しない機材に行き当たった。ダメもとで相談したら、わざわざ現地からスタッフと機材を手配してもらえた。そう考えると、僕の勝手な願望を叶えてくれるのもEXILEだけなんですよね。おかげさまで、今までに見たことのないような圧巻のシーンが撮れました」

●他にも何かエピソードはありますか? 「そうですね。『NEW HORIZON』のみんなでパフォーマンスする場面に出てくるライオンの巨像は、『EXILE PRIDE ~こんな世界を愛するため~』からつながっていたりと、MV同士が細かくいろんなところで関連し合ってるんです。それを見つけてもらうのも面白いと思います。あと、旅の途中であることを表現した『Flower Song』内の駅は、終着駅であると同時に出発地点でもある。メンバーのみなさんがHIROさんを迎えるシーンで第三章を終えて、第四章の列車で向かう先がNYだという」

●そのNYを舞台にした第三章時の『PERFORMER’S PRIDE』と、近未来のディスコを描いた第四章での『DANCE INTO FANTASY』というパフォーマーのみによる映像は、どんな対比に? 「まず『PERFORMER’S PRIDE』は、HIROさんやオリジナルのJ Soul BrothersのルーツであるNYで撮影をしたんですが…。実は今のNYってMV撮影に対して厳しくて音を出すとなるとマンハッタン島を出ないといけなくて、それだとEXILEの原点の表現にはならない。じゃあ、街中で撮るためにイヤホンに音を飛ばすのはどうだろう? と考えたんです。そこにも真のストリート的感覚ではないんじゃないかとの懸念はあったんですが、やっていただいたらみなさんの身体には染みついた音があった。いわゆる原点となる街で踊ってきたことで培った核心(確信)といったものが、図らずも表わせたっていう。そういうことがあり、冒頭に〈Episode0〉と入れさせてもらったんです。そこから、第四章での『DANCE INTO FANTASY』では彼らのもうひとつの原点であるディスコから広がる未来をテーマにしたんです。みなさんのパフォーマンスが2015年以降の〈AMAZING WORLD〉を作り出す=新しいEXILEのスタイルになればなぁとの自分なりの想いを込めました」

●〈原点〉から次なる〈創造〉の手がかりをも網羅したMV集であると? 「そうですね。今回のMVのラインナップを見ると、本当に原点へ回帰した〈Episode0〉もあれば、次の新しい世界も垣間見れるっていう、EXILEの歴史の新しい扉の幕開けに立ち合えるアルバムなんじゃないかと思います」

●久保監督作品以外では、メンバー自録りの『Believe in Yourself』はいかがでしたか? 「観させてもらった瞬間、「ああ、やられたなぁ!」と。正直、僕の撮影では見せてもらえない表情が収められていて羨ましかったですね(笑)。自分たちでやらないと撮れない面白さと、ファンのみなさんが新鮮に感じられるであろうものが詰まっていたというか。今やるからこそひと皮もふた皮もむけてまた違った面白い角度のエンターテインメントとして観られた。やはりというか、なんだか凄いなぁと」

●MVがアルバムに対してどんな機能を持つことを望みすか? 「アーティストにとってライヴが一番の表現の場だと思うんです。片やMVは編集を介したりと生の感動を伝えづらいもの。それでも、ライヴで感じる感動に負けたくないって想いでMVに取り組んでます。その上で、今回のように収めていただくことで歴史や表情の移り変わりも再確認できるのがMVの魅力のひとつなので、そこも伝わればいいなと思います」

●では、改めてEXILE第四章に期待することとは? 「何よりも感じるのは、彼らEXILEこそフロンティアを行く開拓者なんだということ。最新シングル「情熱の花」のMVを撮らせてもらった際にも感じたのは、これだけ個性溢れるメンバーが集まっていて、それぞれが主役になれるグループって他にはいない。このMVでも個々を主役として描いてるんですけど、それがひと度集まった瞬間の大迫力は今のEXILEでしかありえないんじゃないかと。だからこそ、メンバーが5人増えて表現の仕方を試行錯誤することによって、今までとはまた違う素晴らしい見せ方をできると感じました」

●今後、EXILEと取り組んでみたい企画はありますか? 「密かに思っていることがあって、メンバーひとりずつのMVを作ってみたいんです。日頃、「このメンバーさんを主役にできたら、こんな映画を撮ってみたいなぁ…」なんて勝手に想像して楽しんでたりする(笑)。HIROさんも含めた19のドラマが実はひとつのストーリーになっているという、そんなMVを撮ることが夢だったりします」

●最後に『19 –Road to AMAZING WORLD-』はどんな作品だと感じますか? 「歴史の扉がまたひとつ開けられたアルバムだと思います。ここから広がる世界は、今作を聴いた人たちも一緒に体感しながら進んで行くことで、さらに成長させることができるのかなと。ゆえに、現在の感想と、これから夏に聴いた時、ツアーの直前に聴き直したら…と、時を変えて楽曲に触れるごとに違った感動を得られる作品なんじゃないかとも。歴史がありつつ、リアルタイムで成長するものもある、それを体現したアルバム。タイトルにも掲げられているように、この最新作という扉の先にこそ、まさに〈AMAZING WORLD〉があるんだと」

EDM from DISC2

『19 -Road to AMAZING WORLD-』に付属しているBONUS DISC『EXILE REMIX』には、世界のダンスミュージックシーンでその名を馳せるトップDJたちによる、僕らの曲のリミックス集になっています。音楽と一緒でDJには、HIP HOPやEDMなどたくさんのジャンルがあるのですが、今作のREMIXアルバムでは、皆さんにはすでにおなじみの僕たちの楽曲の数々が、世界最先端のEDM (Electronic Dance Music)として、まったく新しいクラブサウンドへと変貌を遂げました。すべての曲が多様な表情を持っていて、聴いていてすごくおもしろかったです。ここで僕なりに、REMIXを手がけてくれたDJを紹介していきたいと思います。『EXILE PRIDE ~こんな世界を愛するため~』を手がけたDJ、Nicky Romero。彼はまだ若いんですが、昨年のDJランキングで8位を獲得したEDM界の新星。EDMを駆使するDJのなかには、自分の声を入れてMIXしたりと、いろいろなタイプのDJがいるなかで、彼はすごくシンプルな手法。『EXILE PRIDE ~こんな世界を愛するため~』のMIXもメロディアスで、まさに“THE EDM”というほど、いい意味ですごくシンプルでした。

20万人も動員する世界最大のEDMフェス『TOMORROWLAND』のレジデントDJを務め、さらに『TOMORROWLAND』のオフィシャルCDのMIXを手がけている、技術も才能もトップクラスのDJ Yves Vは、『ALL NIGHT LONG』を手がけてくれました。カチッとしたシンセ全開のビートで世界最高峰のサウンドに仕上がっています。

また、イタリア・ミラノ出身のEDMデュオLush & Simonも『ALL NIGHT LONG』を手がけてくれました。「DJってひとりでやるものじゃないの?」と思われる方もいらっしゃると思うんですが、2人組というスタイルもあるんです。“Back to Back”というスタイルで、交互にプレイして一つの空間を作っていくのが特徴です。Yves Vとはまた一味違ったシンセサウンドで、『ALL NIGHT LONG』を表現してくれていました。

『BOW & ARROWS』を手がけてくれたのは、Sunnery James & Ryan Marcianoというオランダ人のEDMデュオ。2人は、昨年の『Ultra Japan 2014』でも来日を果たしたので、『Ultra Japan 2014』に行った方は記憶に新しいかもしれません。トライバルな独自のREMIXがされていて、すごくおもしろかったですね。

『No Limit』のSick Individualsも、オランダで活躍するEDMデュオ。2人が手がけた今回のREMIXは、前半は結構電子音が強く、後半にかけてビートが抜けてシンプルになっていくという、感動的で壮大なエレクトリック・サウンドに仕上げてくれています。“踊る”というよりも、じっくりと“聴く”タイプのREMIX。聴いて楽しむことも、REMIXの醍醐味としてあります。

ハンガリー出身のEDMデュオでありプロデューサーのStadiumxが手がけたのは、『Craving In My Soul』。クラブにすごく似合いそうなサウンドに仕上げていておもしろかったですし、お気に入りです。

この1枚をとおして僕が感じたことは、歌詞の意味がわからない海外のアーティストの方が手がけるからこそ、生み出される音楽があるということ。たとえば『EXILE PRIDE ~こんな世界を愛するため~』では、いきなり歌詞が飛んだりする。それは、歌詞をひとつの音として、DJならではの解釈で切り取って、MIXしてくれたんだなって思います。その感覚がすごくおもしろいなって感じましたし、そういう部分にも注目していただけると、より楽しめると思います。ひとつの曲がさまざまな形に変化し、表情を持ち、多種多様に楽しめる。それが音楽というものの楽しさだと思います。錚々たるDJの皆さんに、EXILEの曲をREMIXしてもらったことは、EXILEとしてもすごく可能性の幅の広がりを感じました。

BACK

OPEN

LEFT

RIGHT

CLOSE