STORY #03

”TALK ABOUT... ACE OF SPADES”

POWERFUL SOUND AND HIGH-SPEED ROCK ’N’ ROLL

EXILEではなかなか経験できないようなレコーディングの手法を体験することができたし、自分の声が音のひとつになっている感覚をすごく味わえた

——ACE OF SPADESは、2012年の夏に、GLAYのHISASHIさん、unkie/LOSALIOSのTOKIEさん、THE MAD CAPSULE MARKETSのMOTOKATSUさんと組まれたバンドですが、そもそもどんな経緯で結成したんですか?
「個人的にロックにも憧れを抱いていて、さらにもともと僕は生粋のGLAYさんファンなんですが、HIROさんが、僕がロック好きだということやGLAYさんファンだということを知ってくださっていて。GLAYさんとEXILEは、GLAY×EXILEの頃から交流があったんですが、HIROさんがHISASHIさんと僕がバンドを組んだらかっこいいんじゃないかと提案してくださったことが、ACE OF SPADES誕生のキッカケです。僕からしてみれば、そんなありがたいことをやらせて頂けるならぜひ!と二つ返事でした。HISASHIさんも首を縦に振ってくださって、ドラムのMOTOKATSUさんとベースのTOKIEさんに、HISASHIさんが声をかけてくださったんです。EXILEとはまったく違う、“バンドミュージック”というものをやらせて頂くにあたり、環境を含め、さまざまなことが初めて挑戦することばかりでした」

——ACE OF SPADESという名前の由来は?
「この名前はHISASHIさんが付けてくださったんですが、モーターヘッドという70年代から活動しているイギリスのロックバンドの曲名にもあって、HISASHIさんがもともと好きなバンドなんです。また、ACE OF SPADESには“トランプの切り札”という意味があって、僕にバンドの切り札になって欲しいという願いも掛けて付けてくださいました」

——4人でのレコーディング、バンド形態でのレコーディングはどうでしたか?
「コミュニケーションはすごく取れていましたし、TAKUROさんを交えながら、ひとつひとつの音を作っていくという作業を間近で体験できたのが楽しかったです。バンドだと、楽器の音を録る段階から参加できるので、楽曲作りに携わっている感覚がすごくありますし、一発録りをやってみようとか、レコーディングなんだけどすごくライブ感があって、今まで感じたことのない緊迫感のなかでレコーディングできたことも、とても刺激になりました。EXILEではなかなか経験できないようなレコーディングの手法も体験することができましたし、自分の声が音のひとつになっている感覚をすごく味わえたので、僕の気質に合っているなと思いました。音楽の神髄をヴォーカリストとして勉強できたレコーディングでしたね」

——初めてステージに立ったときはどんな気持ちでしたか?
「EXILEのときとは違う興奮がありました。とにかく楽しかったです。初めてのライブは、EXILE TRIBEのツアーの最終日(2012年7月1日『EXILE TRIBE LIVE TOUR 2012 ~TOWER OF WISH~』)に、札幌ドームで披露したんです」

——同年の9月19日には恵比寿リキッドルームで単独プレミアムライブを行いましたね。
「CD購入者の特典ライブで、曲数が限られていたので短い時間ではあったんですが、本当に思い出深いライブになりました。初めてのライブハウスで、ファンの皆さんとめちゃくちゃ近い距離でライブをすることができて、すごく楽しかったです。会場もGLAYさんのファンの方とEXILEのファンの方がごちゃ混ぜだったのが、すごく不思議な感覚でした。自分としても、“ここでGLAYのHISASHIさんが見られるんだ!! ”みたいな興奮もありつつ……(笑)。あの近さなので緊張しましたが、本当に楽しかったという思い出しかないですね。また機会があれば、ぜひああいうライブハウスでやりたいです」

——メンバーとは日頃から連絡を取っているんですか?
「はい。日頃から連絡を取っては、他愛もない話をしたりしています」

——食事に行ったりとか?
「TAKUROさんやHISASHIさんには、たまに誘って頂きます。北海道物産展ではないですが、GLAYさんの地元の函館から取り寄せた名産品を、みんなで食べるアットホームな会に呼んで頂いたりもします。あとは、近くで飲んでいるから良かったら来る?と、声をかけてくださるときもありますね」

——飲むとどんな会話を?
「ずっと笑っています。お互いのすべらない話をぶつけ合ったり……(笑)。そろそろお開きという頃に、ちょっと音楽の話をして締めますね(笑)」

——気の置けない仲間なんですね。
「メンバーの皆さんとは、世代を超えて仲良くさせていただいています。そこでひとつの音楽を作れることがとても嬉しいですね。今後は、『HiGH&LOW』でもACE OF SPADESの音楽が起用されますし、なによりまたファンの皆さんにACE OF SPADESの音楽を届けられることを嬉しく思っています。リキッドルームのときに約束していたので、どんなカタチであれ、必ずまたファンの皆さんの前に立ちたいと思っています」

…continued to Deluxe Edition